おつかれさまー
そう言って解散した
俺たちは2人並んで歩き帰路をいそいだ


ラムネ


次第に暑さが増し炎天下が進みセミがやかましくなる日々のなか
俺たちは練習していた
その練習もさきほど終わり俺たちは帰っていた
このくそ暑いというのにとなりの奴はへともない様子で
さきほどがらずっと話しかけてきている


そんなにはりきって話さなくても
帰ったってずっと一緒だろーが
そんな言葉を飲み込んで俺は奴の言うことに
適当に相槌をうっていた


それにしたって今日は暑い
先ほどから喉が渇いてしかたがない


「おいミケ」
「?なんですかニャ?」
呼ばれた相手はなにか言おうとしていたがそれを中断し返事をした

俺は一拍間をおいて話かけた
「喉渇かねえか」
「ですニャ、もうカラカラですニャ」
そういうと手で自分を扇ぎ始めた

暑さで紅潮する頬にすこしドキリとした
「おし、いいもん飲ましてやるよ」
俺はそう言ってミケの頭を乱暴になでて手を引いて走り出した
「ニャ?どこ行くんですかニャ?そっちは帰り道じゃないですニャ。それにいいものって・・・」
「いいからついて来いいって。」
俺はそう言ってわけがわからない様子のミケの手を強引に引いて走り出した


着いたのは駄菓子屋さん22世紀ともなるといろいろな時代のお店がある
この駄菓子屋は19世紀のときのものとのことだ


「よっし着いたぞ・・・ってん?」
少し息をきらせている俺にくらべて
ミケはもういつ倒れてもおかしくないレベルだった
よくよく考えれば引っ張られるといのは普通に走るのよりも疲れる
加えて練習のあとなのだから当然の反応といえば反応だ

「ひ、ヒョロさん・・・・・痛いし・・・はやいし・・・・キツイし・・」
途切れ途切れで本当に苦しそうな言葉をあげるミケ
少々申し訳ない気分になりながら
俺は店の前のベンチにミケを座らせた
「お前はここで座ってまってろ」
「は・・・はいですニャ・・・。」

正直店にミケが入るとはしゃいでとんでもないことを
する気がしていたのでこれはこれでありがたい
ミケを店の前に残し俺は中へと入った


「おーい、おばちゃん。」
「はい、いらっしゃい。ってヒョロちゃんひさしぶりね!」
「ご無沙汰してます。」


たしかにドラーズが大会にでるようになってからは忙しくて
さらにすこし遠いここには来る気がわかなかった
しかし今日は来る気になった


「テレビ見てるよほんと有名になって・・・」
「いえ、そんな」
笑いながら話のやり取りをする


「さてと・・・それでやっぱりいつものかい?」
「ええ、頼みます。」
「夏になると毎日のように買いに来てたものねえウフフ懐かしい」


そういって冷蔵庫のようななかからある飲み物の入った
ビンをとりだそうとした


「あ、今日は2つで。」
「2つ?よっぽど喉がかわいてるんだねえ」
「いえ、今日は連れがいまして。」

俺はそう言ってベンチの方を指した
といってもこの位地からでは後ろ姿しか見えないが
おばさんはそちらのほうをしばらく見た後
クルリと方向を変え2つめのビンをとった


「ヒョロちゃん、買いに来てもらってこんなこと言うのはおかしいと思うんだけど」
「・・・?・・・」
「デートに駄菓子屋はどうかと思うわよ」

おもわず頭からそのへんの棚につっこむところだった
とりあえずいろいろと言うことがあるが
それより先におばさんが口をひらいた
「あんなカワイイコここには不釣合いだよ。まったく・・・ヒョロちゃんは乙女心がわかんないねえ。」

カワイイコ?不釣合い?乙女心?
頭の中はこれらのキーワードと?でいっぱいになる
しかし考える暇もなくまたおばさんが口を開いた

「ほい!さらに2本おまけしといてやるからとっとと行きな!」
そういって背中を押され店をだされかけたので
あわてて弁解した
「ち、つがいますよ!・・・アイツはそんなんじゃなくて、第一男でして・・・」


もう自分で何を言っているのかわからないぐらい変な否定をした
しかし顔は真っ赤であり、慌てた否定はまさに逆効果。
「へえ女の子じゃないのかい、そりゃあもったいないね。」
「アイツのどこが女に見えるんですか?」
茹蛸みたいに真っ赤になりながら怒鳴るように反論した
しかしその反論に対して


「・・・・ちょっとこの位地からあのこみてごらん。」
「・・・・?・・・・」
わけがわからなかったがとりあえず言うとおりおばちゃんの場所にいってミケを見た

すると

続く

かなりビミョーな終わり方ですいません(汗)

3つぐらいに分ける予定ですので

NEXT

inserted by FC2 system