いつものキミ


 
「ガオモン〜あーそーぼー」
本部内に呑気な声が響く


マスターたちは学校に行ってるし
デジモン出現警報もでてない


したがって彼は自然と遊ぶことを考え
相手がいないので私に声をかけたのだろう

「悪いが今からシャドーボクシングをしなくてはならない」
「トーマに言われてるの?」
「いや自主的にだ」
「へぇすごい」

そんな会話を終始かわしたのち
私はシャドーボクシングをはじめた
 暫くして視線をよこに向けると
そこには床に座ってこちらをずっと見つづけるアグモンの姿があった


「…」
別に何を言ってくる訳ではない
ただ只でさえ大きく
キラキラした目をもっと輝かせて


此方を見ているだけ
無論邪魔などみじんもしてないけれど
視線はきになるし


何よりいつも騒がしくて
じっとしていることが大嫌いなアグモンが
なぜこうも大人しくこちらを見ているのだろうか…

しびれをきらした私はついに問いかけた


「アグモン…」
「なんだ?」
「その…何故此方をそんなに見ている?」
「ん…?ガオモンが終わるのを待とうと思って」


つまりそれから遊ぼうと言う訳か
それとなく理解して
私はまたシャドーボクシングに戻った

しかし相変わらず送られる視線と
何故だか心に存在する辛さ…

なんなんだろうこのキモチ
いいあらわせない
落ち着かないというかしっくりこないというか
いずれにせよ全くシャドーボクシングに集中できなかった

 私は手を下ろすとアグモンのほうへと歩みよった
「…?もう終わり?」
流石のアグモンでも短すぎる修行に疑問を抱いたようだ

「…そんな風にまたれていては気が散る…先に遊ぼう」
はじめはそのらしくない答えにキョトンとしていたが
暫くすると嬉しいのか飛び跳ねた


「やったー何して遊ぶ?」
そう笑顔で元気に聞いてくるアグモンを見て
先ほどのキモチを理解した。


私はきっと…アグモンのこういうところが
アグモンぽくて…そういうアグモンがとてつもなく好きなんだと
じふするしかなかった


無鉄砲で
うるさくて
あぶなっかしい


けれど
やっぱりそんな彼が好きなんだ


END


えっと・・・こんなんでいい?
わたしアニメもみてないからサッパリーなんだけど
言葉遣いとかキャラとかいけるん?
オフ友Tよ(汗)

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