雨の日の次の日は
もともとスキだった
だけど
もっと好きになれた気がする

+あめのちおふろ+


「雨あがったよケンちゃん!」
「お、そうだな」
窓の外をみながらはしゃぐボクに
ケンちゃんは読んでいた本をたたんで
ボクの隣まで来た

「いい天気だねー」
「ああ」
ほんとうに空は雲ひとつない青空で
見てるだけでボクはウキウキして
しかたがなかった

「ケンちゃん!お散歩行こう!」
思ったことは行動に
じゃないと損な気がして

「い、いまからか?」
「いいじゃない〜行こうよ〜」
「わ、わかったよ///」


そう言ってケンちゃんを
家からつれだした

ところどろこ
雨のしずくがキラキラ光っていて
それが宝石みたいで

ボクはそれが大好きだった
だからいっつも
雨があがればお散歩

それをケンちゃんにも見せたくて
だから散歩にさそったんだ

「キレイだねケンちゃん」
「ああ、ほんとにキラキラしてるな」

ところどころにある水溜り
それすら
ステキな鏡に見える

「あ、ケンちゃんアレ!カタツムリだよ!」
カタツムリを見つけた僕は一目散に走った

「お、おいあんまし走るとあぶな・・」
「ひゃあ!」
ばちゃん


ケンちゃんの問いかけも虚しく
ボクは派手にどてっとこけた
もう芸人顔負けのド派手かつ
みごとなころびかただった


しかも運悪く
おもいっきりどろのぬかるみに
顔からダイブ


「っはははは!イッサ〜マヌケすぎるだろ〜」
そう言うとケンちゃんはお腹を抱えて
笑い出した

「ひ、ひどいよケンちゃん・・・前がみえない〜」
懸命に目の前のドロをかき分けると
視線の先には
いまだに笑い転げるケンちゃんの姿が

「もう!ケンちゃんのばか!」
そう言うとボクはドロをすくって
ケンちゃんめがけて投げた
それがまたみごとに命中


「んな〜なにしやがんだーもーおこったぞ!覚悟しろ!」
顔についた泥をはぎとり
マフラーを取ると
ケンちゃんは飛び掛ってきた


「くらえ!ケンタ泥ツッコミ!」
「まけないぞ!イッサの泥団子をくらえ!」


「アハハこいつ!」
「ウフフ!アハハハ」

傍から見れば
いったい泥の中で何をしているのかと
バカのようにみえるかもしれない


だけど
ボクにとっては
とってもステキな時間だった


泥水は汚れるから
嫌いだったけど
なんだか好きになれた気がする


散々泥の投げあい
をして気がつくともう
夕方だった


「はは、はしゃぎすぎたな」
「もうドロドロだよ〜」
帰路に着きながら
そんなことを話した


おたがいにもうドロドロで
服もぐちゃぐちゃ


「でも楽しかったな」
「うん♪」
そういうとボクはケンちゃんに身を寄せた


「よごれるぞ?」
「もうよごれてるからヘーキ」
「それもそうだな」


そう言うとケンちゃんも身を寄せた


「あ、ケンちゃんボクん家よってってよ泥だらけだしお風呂貸すよ」
責任はボクにあるんだから
当然のアフターフォロー


「そーだな。じゃあおじゃまさせてもらうか」
「エヘヘーいっしょに入ろうね///」
「お、おう////」


お互いに頬を少し染めながら
歩く
ゆっくりゆっくり
身を寄せ合って


「じゃあはいろっかケンちゃん」
「ああ」
家についてお風呂を沸かす
わいたところでケンちゃんに声をかける


ケンちゃんが服を脱ごうとしたので
すかさず静止させ


「ボクが脱がせてあげる」
「なっ///いいよ自分で脱げる」
「遠慮しないで」
「してねえ〜///」

ケンちゃんの制止を無視し
上着を脱がせて
ズボンを脱がせる


「あ、・・・ケンちゃんはいててくれたんだ・・・///」
ケンちゃんがはいてたのは
こないだボクがプレゼントした
あの下着


「ぐ、ぐうぜんだよ///フン!」
そいいってソッポを向く
かわいいケンちゃん


「じゃあこんどはオレの番だな!おりゃあ〜」
「ひゃあ///ケンちゃんやめて〜///」
ケンちゃんはあっというまに
服をひっぺがして
パンツまで一気に脱がされた


それがあまりにもはずかしくて
ボクは身をよじって
ケンちゃんに言う

「あ、あんまりみないでよ〜///」
「み、みてねえよ!///ほら入るぞ!」
そう言うとケンちゃんはパンツを脱いで
ボクもろとも風呂場に入った


「まずは頭から洗うか」
「そだね」
そう言ってお互いに
頭を洗い始めた


ケンちゃんと2人きりでお風呂なんて・・・
なんだかうれしいな
そんなことを考えながら洗っていると


「おっせーなーいつまであらってるんだよ〜」
頭を洗い終えたケンちゃんがどやす
「ケンちゃんはやいよ〜」
「オマエが遅すぎなんだよ!あーもー」


しびれをきらしたのか
ケンちゃんは
ボクの頭を洗い始めた


「わ、ケンちゃん上手〜美容師さんみたい〜」
「そりゃどうも」
ケンちゃんの洗い方はホントに上手で
ボクはすごく気持ちよくなった


「流すぞ?」
「うん」
流してサッパリ
ぼくらはきれいになった


「じゃあこんどは体だな」
「うん、じゃ今度はボクがケンちゃん洗ったげるよ♪」
「え、い、いいよ////」
「だ〜めするったらするの!」


ボクはそう言うと
強引にケンちゃんを座らせて
背中を洗い始めた


「どうケンちゃん?」
「うまいうまい!上出来だぜ」
「ほんと〜」
「ほんとだってば」


そんなことを言いながら笑う
のろけてるなあと思ってしまうほどに

ボクは幸せだった


「みてみてケンちゃん」
「?なんだよ」
「羊ー♪」


石鹸でできた泡で羊みたいにして
ケンちゃんに話しかける


「ははは!イッサそりゃねえだろ〜」
ケンちゃんはそう言って笑い出した
「え〜そうかな〜」
「ならオレは・・・・アフロだあ!」


ケンちゃんも泡で
頭をアフロのようにする


「あはは!それこそないよ!」
「なに〜」


そのときだった

「「ハッハクシュン!!」」
まさかの2人同時のくしゃみ


「は、はいるか・・」
「うん・・・」
冷静になると寒いのがわかった


浴槽はそんなに狭いわけではないが
広いわけでもない
したがって2人の距離は自然と近づく


顔と顔が近い
それだけで
なんだかドキリとしてしまう


そんなボクの気を
知ってか知らずか


「潜水勝負しようぜ!」
とまさかの申し込み
もうケンちゃんたら・・・
ムードないんだから

「うんわかった!でもまけないよ?」
そういって勝負に乗るボクも
まあどうかと思うけど


「よーい・・・どん!」
掛け声でお湯にもぐる


ふとケンちゃんの顔をみると・・
「・・・・」
「あっはっはっは!」


水中でわらいながらボクはなおも笑った
「ケンちゃん〜そんな顔反則〜w」
「そんなルールーねーもん」
「もう!」


それにしても、
なんて楽しいんだろう
まさかお風呂がこんなに楽しいなんて
ボクにとっての今までのお風呂と言うものは


体を洗って、きれいにする


それぐらいの
考えでしかなかったのに
なんだか今日からは
違う目でみれそう

だからこそケンちゃんに
お礼を言う
「ケンちゃん」
「ん?」
「ありがと」
「なにがだよ?」
「秘密」
「へんなイッサ」


「・・・・イッサ・・・」
「なにケンちゃん」
呼ばれて振り返る
すると


さっきまでとは違う
とても真剣な眼差しで
みられて
壁に両手をつかれて
逃げられなくされた


なにをされるのか瞬時にさとり
ボクは目を閉じた

甘くて、やわらかくて、あたたかかくて
それでいて両サイドに伸びている
ケンちゃんの腕が
まるで鉄格子のようにも見えた
ボクを逃がさないための


短いキスがおわって
おたがい頬を染める
いつになったらなれるのか

「でるか///のぼせる前に」
「そ、そうだね」


そういってお風呂場から出ようとする
「ねえケンちゃん」
出て行く彼を寸前で止める
「何?」


「今日・・・・泊まっていくよね・・・?」

END(?)


うわーひどいww
なんか超ビミョー
ちょい修正入れるかもしれないです

これはほんとに!ひどいのでww

眠くなりつつも深夜にしあげた作品

「のあのはこぶね」運営鴻上 埜亜様に捧げた品

こんなんですいません!

ちなみにリク内容は「お風呂でほのぼの」でした 

なにもないですよw

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