基本ならば
やっぱりおさえたいから


ペアルック


「ん〜なにがいいのかなあ・・」
アニ横いち大きなデパートで
イッサは必死に真剣に迷っていた


理由はあみちゃん家で借りてきた
一冊の少女雑誌だった
「カップルならばペアルックは基本!!」


と書かれたページを見て首をかしげた
「ねえケンちゃん、ペアルックって何?」
遊びに来て一緒に本を読んでいたケンちゃんに聞いた

「なんだよ〜イッサ、そんなこともしらねえのか?」
ケンちゃんはあきれ気味にそういうとこちらに向いた
「ペアルックって言うのはな好きな人とおそろいの服とか小物とかをもつことだ!」
へへーんと自慢気味にそう話すケンちゃん


好きな人と・・・トクン・・・
その言葉に心臓がなり顔が火照る


「まあ、カップルの証みたいなもんじゃねーの?」
そう言って本に視線を戻すケンちゃん


カップルの証

それさえあれば


カップルに見えるんだね


見えるだけでもいいから


カップルになりたかった


だから今ここにいる


「う〜ん・・・やっぱりマフラーカナ?」
そう思いマフラーを見るが
「キャラがかぶるだろー」
とかいって殴られるシーンを想像して身震いする


まあケンちゃんに殴られるならイイケドネ


そうおもってしまえば
外見的もの
服もズボンもペアルックにするのは
タブーのような気がする


アクセサリーとか?
ケンちゃんがアクセサリー?と首をかしげ
首を横にふった


よくよく考えてみれば
ケンちゃんは照れ屋だから
みんなのまえでおそろいなんて
着てくれないし、つけてもくれない気がする

だからってあきらめられない
でも雑誌とかケンちゃんの話からして
コップとかそんなのがおそろいなのとは
またちがうみたい


「身に着けるもので見えないもの・・?・・・そんなものないよね・・・。」
はぁ・・・とため息をついた矢先に
イッサの目にあるものが飛び込んできた


「これだ!これなら見えないし、身に着けるものだ!」
ナイス!と自分で自分を褒めた
でもこのときボクは
自分のキャラがマイペースな天然だということを
忘れていた


「これくーださい♪ひとつはつつんでください」
そういって意気揚々と購入した


「ケーンちゃん!」
「おーイッサ。なんかようか?」
買ったものをもってケンちゃんの家に行く
ケンちゃんが笑顔でむかえてくれた
「まあ入れよ」
「うん」
そう言って中に入った


「エヘヘ〜プレゼントがあるの〜」
「マジで!なんだ?なんだ?はやく見せろよ!」
興奮気味に言うケンちゃん


「ハイ♪」
そう言って包みをわたす
「なんだなんだー♪」
そういいながらあけたケンちゃん
が、中身を見て固まってしまった


「これ・・・何?」
「パンツ♪」
よくわからないといわんばかりに言うケンちゃん
それに笑顔で答える


「えーっとボケのつもり?」
いまだに困惑した表情でこちらを見るケンちゃん
「ち、ちがうよ!ペアルックだよ!」
あわててそう言い返す


「・・・なんでパンツ?」
理由はわかったがパンツを選んだわけがわからない
と返してくるケンちゃん


たしかによくよくおちついて考えてみたら
パンツをプレゼントするなんておかしい


自分のおかしさに気がつき頬を染めた
あわてて弁解するように答える
「だ、だって・・・ケンちゃん目に見えるものじゃはずかしいとおもって・・・」
そう言うボクにはっとした顔をするケンちゃん


「これなら・・ズボンはいたらみえないだから・・・」
そう紅潮しながら言う


どっちに行く?

ほのぼの編

ちょっぴり波乱編  *どっちもエロ発言ありだけどぬるぬる過度なのは無理、書けないw

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