「も〜！どうしておこしてくれないのよー！」
「し、しかたないじゃないかボクだって寝てたんだから・・」

そういいながらボクは弁解した
たしかにボクが悪いさ・・でもね

キミにだっていけないところがあるんだよ

＋かわいいと言う名の反則＋

「あれだけ起こしてっていったしわかったって言ったじゃん！」
そういってじだんだを踏む彼女
「だーかーら悪かったってば！」

人の目も気にしないで
駅のホームで言い合いの喧嘩

理由は数刻前にさかのぼる

学校からの帰り道
ボクらは家に帰るのに電車に乗らないといけない

だけど彼女は今日のバトル実習でくたくただったようで
「うーん・・・眠いよお・・」
そういって目をこすり

必死に起きようとする
そんなしぐさをかわいいと思ってしまい
ドキっとする

紅潮した頬を隠すようにソッポを向きながら
ボクは言った

「寝たいなら寝ていいよ起こしたげるから」
らしくなくやさしく言ってみた
きっと
「アンタなんかに！！」
とかなんとか言って
断って、起きるとふんでいた

なのに・・・

「うーんじゃあそうする・・絶対起こしてよね・・・」
そういうと目を閉じてしまった

いつもよりも素直な反応に
よほど疲れていたのだということを実感した

しばらくすると下を向き
すーすーと規則正しい
寝息が聞こえてきた

さいわい電車はすいていて
席もすいていたので
寝ても周囲に迷惑はない

さて、今日先生に注意されたところの復習でも
するかな
明日当てられてもかっこよく答えられる
ように

そんなことを思いながら
鞄を探っていると

とん

そんな音がして
肩になにかあたたかいものがあたる
何？とか思って
横を向く

向かなきゃよかったと後悔した
だいたいよくよく考えてみれば
わかったはずなのに

よこにあるものはひとつしかない

そうもちろんそれは

彼女の頭

あわてて前に向き直る
見慣れているはずの顔

なのに

無垢であたたかみのある
寝顔

かわいい・・・!?

「な、なにおもってんだボク・・////」

かわいいそんなはずない！
だっていくらねてようとアイツだぞ？
あのじゃじゃ馬ともいえるアイツ
だから・・・

そんな・・・

ワケ・・・

そう思い
もう一度彼女を見る

やっぱりかわいい

わかってる自分の彼女に対する気持ちが何かぐらい
気づいてるさ

バクバクバクバクバク
心臓の鼓動が止まらない
彼女のやわらかい毛が
顔にあたり
あたたかさが直に伝わる

ますます心臓の速度が・・
加えてとどめの一撃が
周囲の声

「あの子達もしかしてカップル？」
「ばかねーそうにきまってるじゃない」
「かわいい〜彼氏照れてるわよ」

ちゅぼーん！！

大きく音を立てて
ボクの中でなにかが爆発して
ボクは意識を失った

ばかげてるけど
あまりのはずかしさに
気絶した・・

そして
「終点ー終点ー」
車掌さんの声で気がつく
そしてそれに彼女も気がつき

いまにいたる

「もー最悪！どーすんのよ帰れないじゃない！」
「だから悪かったってば！」
さっきからずっと言い合い
最終だったため
もう電車がない
だから帰れない

「はーアンタなんか信じた私がバカだったわ・・。」
「・・・・・」
さすがに反論できない
どー考えたって
９割いや９・９割ボクが悪い

「ドジ！バカ！アホ！マヌケ！」
ボクが言い返せないことをいいことに
日ごろもかねてかいいまくる彼女

さすがにカチンときて
言ってしまった

「キミがあんなにカワイイ顔で眠るのが悪いんだろ！」
と大声で怒鳴る

「「!!/////」」
しまったと同時に思い口をふさぐ
が、時すでにおそし

「な、なによいきなり////」
真っ赤になり言ってくる彼女

トマトみたいに赤くなった２人

「･･･ポケモンセンターにとめてもらおう・・・///」
「う、うん・・・・・////」

そういって歩き出す

おたがい会話もなしに
下を向いたまま歩く
今にも逃げ出したくなる空気

静寂をつきやぶり
彼女が口を開く
｢･･･どーせウソなんでしょ・・・」
「・・・へ？」
「カワイイっていったこと」

いまにも泣き出しそうな
震える声で
しぼったかのような声で言う

「ウソなんでしょ！ああ・・いえば黙ると思っていったんでしょ！」
そう言ってボロボロと涙をだしはじめたる彼女
ここで同意すれば･･･
だけど

「ボクは・・・そんなウソつかないよ////」
「え///」

必死に勇気を出して
いえる
せいいっぱいの言葉
今いえる
最大限の言葉
今いえる
一番素直な言葉

「ほら・・・行くよ・・・///」
「あ、うん///」

ならんで歩く
ポケモンセンターまでは目と鼻の先
つくまえに
もう一度
おたがいに
言わなくちゃね

「「ごめんなさい」」

ＥＮＤ

なんだこのバカップルｗ
へんに長いし・・・
２回にわけたほうがよかったかな？