*ムジュン*

「コイルくんはどうして僕にそんなに意地悪なのさ」


なんでかなんて
お前は知らなくていいんだ


ただ
俺がお前に意地悪だって
お前が俺に意地悪されてるって


わかってれば
それだけでいいんだ

「さあな、なんでだろうな」


俺は適当にはぐらかす

「酷いなあコイルくんは」


そうだ
それでいい


オレハヒドイヤツ

オマエニヒドイコトヲスルヤツ


そうだ
それだけの認識でいい


俺は酷い奴
お前に意地悪をする奴


それがお前の中の俺ならそれでいい


なんでかって


怖いんだ俺


お前に


「大好き」

って言われるのが


お前に

「愛してる」
って言われるのが


こんなこと杞憂だってわかってる


でも俺は臆病者


もしもを考えると怖い


だから


俺は
お前に俺は意地悪をする
酷い事をする


それで
お前に嫌われるために


怖いんだ


お前に好かれちゃうのが


よくわかんないだろ

でも怖いんだ



お前の事が好きなんだ



笑っちゃうだろ
お前みたいなのに
俺みたいなのが


俺みたいな無機物な存在が
お前みたいにあったかい存在に

俺みたいな体温もない冷たい存在が
お前みたいな体温がある暖かい存在に


だから


俺なんかが好きになったらお前に
迷惑がかかる



お前に好きっていわれたら

俺の心が見透かされたような気がして
悔しいし

なんか恥ずかしい



俺って弱虫なんだ


傷つきたくないんだ
傷つけたくないんだ

ただただ傷つきたくないだけかもしれない


だから


俺はお前に意地悪をする
酷い奴になる


それなら
心がチクチクするだけですむ
無機物な俺にはへっちゃらだ


お前は知らなくていい
俺の悲痛な思いも
俺がお前に募らせる甘い思いも


なんにもしらなくていい


無機物な俺から流れてる
冷たい涙も
涙が流れる意味も


お前は知らなくていい


俺はお前の前で作られた酷い奴になる


だからお前も


作られたものでいいから
怯えた顔をしてくれ


やめてくれよ
そんな暖かい笑顔は

伝えそうになっちゃうだろ


俺の思いを


いいんだ俺は


お前が


「もう、待ってよコイルくん」
「またん、待ってると特売の品を買い損ねる」
「根こそぎ買い占めるために僕を呼んだくせに」
「ああ、荷物を沢山持て」


こうやって
なんだかんだいいながら
俺の側にお前がいてくれたら


それがどんな思いからであっても


俺は無機物なんだ
悲しくなんかないさ

流れた涙なんか
気がつかないふり


お前から好かれたい
でも


好かれるのが怖い

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初コイルピカチュウ小説。

同士が1人でもみつかれば一気にかくきがおこるラテさん

ただちょっとできは悪い気がする

なんかなあーうーんwまあ初だし・・・w

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