きづいててもきずかないふり
だってそのほうが有利だから。

紅葉


「きれーやなーチロロ」
「うんそうだね・・。」
カララに家に来るように誘われた僕は
言われるがままについていった


みせたいものがある
といって連れて行かれたのは
庭にある温室のうちのひとつ
そこにあったのは

「おとーちゃんがポコペンから輸入してくれたんや〜きれいやろ?」
そこにあったのは
色とりどりの木

赤だったり
緑だったり
黄色だったり


ケロン星と違いずいぶんとたくさんの種類の色がある
「ふしぎやなーポコペンの植物って!」
目を輝かせながらカララは言う

あの春雨の日の一軒から
ボクはなんとなく
カララといることが気まずかった

罪悪感・・というのか・・・
無垢な彼に対する自分の想いと考えは
決して許されるものではない・・
そんな気がしてならないのだ

そんななかボクはある木に
気がついた


「あ、あの木・・・。」
ボクはそう言ってひとつの木を指した
「ん?あれはイチョウって名前の植物やけど・・・どしたん?」

「カララと同じ色の葉っぱ・・・。」
その木の葉の色である薄い緑は
さながらカララと同色に見えてならなかった

やはり病気かな・・・・。

「あ、ホンマや〜。でもなあの葉もうちょいしたら黄色になるねんで。」
「え、そうなんだ!」
「そうまるでチロロみたいな色になるんやで〜。」


そういってこちらを見る
その無垢な笑顔が
ボクの胸を苦しめた

ボクノホンシンヲシラナイカラ・・・・


そう思いすこし沈みがちになる僕


「でもな、あれよりチロロに似てる葉あるんやで!」
彼は自慢げにそう言いへへっと笑う
「え、ホント?どれどれ?」


すこしでも明るく振舞おうと思い
僕は大きく話にくいついた


「うん。あれや。」
そういって指された先には
まるで赤ちゃんの手のひらのような
形をしたかわいい葉っぱ


「たしかに〜僕と同じ黄色だ!」
「ううん、それだけじゃないねん似てるのは」
「え、そうなの?」


てっきり黄色が似ていると言ってるばかり
だと思っていた僕はおどろきを隠せなかった


「うん、あのなこのはところどころ赤くなってるやつあるやん」
「あーうん。たしかに。」


よくよく見れば黄色に赤が入ったもの
オレンジのもの
赤一色のもの


イチョウと言う木とちがって
木の葉は色がまったくのバラバラ。
とても個性的だ


でも・・・・


「なんでこの赤まじりの黄色が僕に似てるの?」


まったくもってわからない
どこがそんなに似てるのか
するとカララは


「それはね・・・」
そう言った直後
前に回ったカララの唇が
僕の唇に触れた


「なっ////////。」
唇が離れたあと僕はあわててカララと離れた
いきなりキスされたのだから


「ほらね☆赤くなるやろ?」
そういって笑う


その笑顔がひどく残忍に見えて
すこし棘のある言葉を発してしまった


「またドラマのまね?」


あてつけるかの用に冷静にたんたんと述べた
そんな僕にカララは一瞬キョトンとしたが
すぐにもとの笑顔にかえると
ニコっと微笑んで言った


「うんう〜いまのはさしづめお礼ってとこ?」
「へ?」
言葉の意味がわからないでキョトンとして
疑問の言葉をなげかけた


「どういうこと?」
「それは「♪#♪〜」」


時計からオルゴールの音が流れた
その音によってカララの声はかき消された
なんといったか聞き取れなかったので
聞き返そうとしたら


「あ〜ヤバイ!ピアノの先生がきてまう〜ほななチロロごめんなあ!」
「あ、うん」
別にそんないそぐことじゃないし
いつでもいいか
そう思い聞くのをやめた


カララは走って出口に向かっていく
出口のところでとまるとこちらに振り向いて言った


「チロロ〜」
「何?」
「寝てるときより起きてるときにしたほうがいいと思うな」


そう言ってふっと笑いすこし頬を染めて
走って行ってしまった。


「・・・・・・・!?//////」
少したってはっと気がつく
「ま、まさか・・・・」

「起きてたの!?/////カララ〜/////。」


そんな声は聞こえない
それぐらい離れてから


「寝てるときにするなんて反則!だから・・・・」


もうすこしだけ気がつかないふり
わからないふり

かってに純情うばったんだから
すこしはいじめてやらなきゃね

「まだまだこんなんじゃ許さないんだから」
言葉とは逆に
うれしそうに微笑みカララは言った
もみじの木の下で

ところどころに関西弁をなくし心情を表現しようとしたのですが・・・
みごと失敗
カラチロはカララがリードしてなきゃねw
チロロは押されてるほうがかわいい気がするのでw
超個人的意見w

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