*会いたくなるから*


例えばライムさん達と遊ばない時とか
早めに遊びがきりあがったときとか
寝る時間を惜しんでとか


結局は毎日なんだけど
ボクはくさかげさんに会いに行く
会いにいって


お話をする


話たいことがある時はそれを沢山話す
伝えたいことができたら
それを伝えたい
話たいことや
伝えたいことがないときは


会いに行くまでに
一生懸命になって探す


ライムさん達と遊んだ内容や
ライムさん達の面白い話
ボクの失敗



なんかを話とくさかげさんは楽しそうに笑いながら頷いて相槌をいれてくれる



ボクがわからないことや
見た珍しい知らない植物のことを話すと



くさかげさんはボクにわかるように伝えてくれる
そして頷いて相槌をいれてくれる


つらいことや
悲しいことがあると
くさかげさんはボクをぎゅっと抱きしめてくれる


だからたまに
悲しいことやつらいことを捏造して話たりしちゃう


だからボクはくさかげさんに話たいことを
伝えたいことを探す


くさかげさんの笑顔で頷いてくれる姿を見たいから


話終わった後
ボクの家まで送ってくれる
温もりを感じたいから



話たいことや伝えたいことがないと
くさかげさんの笑って頷いてくれる姿が見れないから


話たいことや伝えたいことがないと
くさかげさんに会っちゃいけない気が
会えない気がするから



でもある日
話たいことが本当に見つからなかった
昨日くさかげさんと遅くまで話をしていたから


くさかげさんに会いに行く夕方まで寝たままだったのだ



起きた時間すらギリギリで


ボクは走りながら話たいことを探したり考えたけど


本当になんにも探しだせない
くさかげさんは記憶力がいいから前に話した内容を話すわけにもいかない


つらい話を捏造するにしても
本当の話が1つもないのに捏造するのは心が痛い


なんにもないのに
くさかげさんに会いにいっていいのかな…



そう思うと足がどんどん速度を失っていき
完全に停止してしまった



くさかげさんは笑顔をみせてくれるかな


「なんも話ことないのに何できたんや」
とか言われないだろうか



不安と恐怖に体が支配される


どうしよう
どうしよう
どうしよう


そんな言葉が体一杯に支配してしまう


恐怖から逃げるように目を背けように
ボクは踵を返して引き返そうとする


その腕を捕まれる
「遅いから心配したんやで」
「くさかげさん…」
時間にいつも早すぎるくらいくるボクが
時間をすぎてもこないことに心配をして
迎えにきてくれたようだ



「悪い…強く掴みすぎたかわい…」
「いえ…そんなことは…」
「ほな誰かさんの言葉そっくりそのまま返すは、何でないてるんですか?嘘…なんでもないなら泣いたりしない…どや?先見越して言うたったで」



ボクがこの前言った台詞
本当にそっくりそのまま返された



流れる熱い滴泣いていることを実感する
そこをなぞるようにねっとしとしたものが伝う



「しょっぱいで」
「うぅ…ぐっすひっぐ」
引き寄せられて抱きしめる
悲しいことやつらいことがあった時と
同じこと
をされる


「ごめんなさい…ごめんなさい…」
「何をそんな泣いて謝るんや…わいそんな怖いか?」
「違う…そうじゃ…そうじゃないんです…」
「ならなんやねん…」
「ボク…ボク…今日何も…何も話がないんです」
くさかげさんの胸に顔をうずめながらボクは呟く
「なんにも…なんにもなくて…ボク…くさかげさんの笑顔がみたくてくさかげさんの相槌をみたくて…でも…今日はそれができなくて…くさかげさんに話こともなくて…そんななのに…くさかげさんに会っていいのかなって…会う資格なんかあるのかなって…」



暫くの間流れる嫌な空気
「顔あげや」
そう言われて
精一杯涙を飲んで顔をあげる
「アホ」
そう言われながらキスをされる



それは一瞬のことなのに
何故だか永遠みたいな不思議な時間



「わいはな…おまえが会いに来てくれるだけで嬉しいんや…おまえの顔が見れるだけで笑顔になれるんやだから話なんかなくてわいのとこにこい」


はっとして
くさかげさんの顔を見る
そういうくさかげさんの顔はボクの大好きな笑顔だった


「くさかげさん…ボク…くさかげさんのこと大好きです」


そう笑顔で言うと
ちょっと驚いたような顔をし赤面するくさかげさんに今度はボクから唇をおとした


-------------------------------------END----------------------------------------------------------------------


アニ腐レですw
勢いでかきなぐって会話をおおめにしてみました
くさトピはかわいくてかきやすいです♪

inserted by FC2 system