*ブーケ*


「ごめんねニャース遅れちゃって」
「いいにゃよ気にしないでにゃーも今来たとこにゃ」


なんて月並みなセリフを言ってみる
向こうからやってる愛しいピカチュウ
いつもよりぎこちなく歩いてるように見える


よく見ると後ろ手になにかを隠してこちらに向かってきている


「何もってるのにゃ?」
「あ?ばれた?」
そういいながらクスクス笑ってピカチュウは後ろ手に持っていたものを差し出した



「花束…?」
「ただの花束じゃないよ?これはねブーケ」
「ブーケ?ブーケってあの結婚式のブーケにゃ?」
「うん、そう」


ピカチュウの話によるとこの場所に来るまでにチャペルがありそこで結婚式がおこなわれていたらしい
つまりピカチュウはそれを見ていて遅くなったのだと理解した


「昔ねカスミがいってたんだブーケをとると次はその人が結婚する番って」


匂うように鼻をブーケにくっつける
その仕草がほんとうにかわいくて
自然に手をのばして撫でた


うれしそうに気持ちよさそうにピカチュウは顔をほころばせる



するとピカチュウはブーケの中から約半分の花を取り出し
「はい、ニャース」
「ニャーにくれるのかにゃ?」
「うん半分だけだけど」


笑いながらさしだされた花に目を見やる
赤や黄色
色とりどりの花が自己主張し協調しあっている
匂うと仄かに甘く香った


「でもいいのかにゃ?ニャーがもらっても」
「うん」
「でも…せっかくとったのに」
「いいんだよ、もともとニャースにあげるつもりだったんだ半分は」


おそらく苦労して勝ち取ったであろうこのブーケを何故にゃーにくれるのか?
何故半分だけくれるのか


「どうして?」
「言ったでしょブーケをもらった人が次結婚するって?」
「うん」




「だから…2人でわけたらその2人が結ばれて結婚するんじゃないかなあって」
頬を少し染めながら気恥ずかしそうに
けれどしっかりとはっきりと言うピカチュウにこちらのほうが恥ずかしくなって顔を背けた
「ま、自分で考えたんだけどね」

そんなことを笑いながら言う


半分告白されたような気分だ
こういうのはにゃーからしたかったなあ
なんて思って小さく笑った


もらった半分のブーケを横におくとピカチュウに向き直る


ピカチュウは静かに目を閉じた
答えるように強くだきしめる



腕の中のきみは花なんかよりずっと甘い良い香りがした



口で触れ合った君は香りよりもずっと甘かった



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甘いのが書きたかったんです
しかし上手くかけなかったorz
あとどうやらスランプです…

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