君にボクはどんどんはまってとりつかれてゆく・・・・


麻薬


「・・・・・カララ?」
規則的な寝言が聞こえてきて
カララが寝てしまったことがわかった
おおかた昨日のドラマで夜更かしでもしたのだろう
カララはボクに抱きついたまま眠ってしまった


「・・・・・・今なら・・・」
今なら彼を好きにできる
でも思いとどまった
だってそんなのはズルイから


だけど


ボクの思いはつのるばかり
とても無邪気でかわいい寝顔の彼の顔をみると
がまんできなかった


一回だけ・・・一回でいいから・・・・
そう思い彼の唇と自分の唇をかさねた
彼の唇はひどくやわらかくて
心地よかった


すぐに唇ははなしたけど
またしたくなってしまった


だって・・・こんなに心地いいなんて思はなかったから
キスなんてしたことなかったから


お願い・・・もう一回・・・もう一回だけだから・・・
そう思ってまた唇をおとした
さっきよりも長く口付けた


カララはよほど眠たかったのか
一向に起きる気配がなく
笑顔で眠っている


ボクはそのまま近くの木下に移動した
そうしてそこにカララを座らせた


でもまた・・・・
したくなった・・・


ダメじゃないかこんなの・・・・
こんなの・・・いつまでもつづいちゃうじゃないか・・・・


最後最後・・・・一回だけ一回だけ・・・・・
口ばっかりで
やめられない・・・・


ボクはそこまで君が好きになっていた


春雨が降ってきた
ボクもそれにつられるかのように泣いた
好き・・・・
だけどいえない・・・・だからすごくくるしい


恐怖におびえるかのように両肩をだいた


ねえ神様どうして・・・どうして
ボクを男の子にしたのですか?
どうして・・・どうして・・・・・女の子にしてくれなかったのですか?


そうしてくれていれば・・・・
ボクはもっと堂々と気持ちもいえて
堂々とキスだってできたのに


そうしてくれていれば・・・・こんな中毒にかからなかったのに・・・・


カララ・・・もうボクは君からのがれられない
君のことを知るたびにどんどん君にすいよせられていく
もう君からのがれられない

きみがいるだけで君しか見れない


どうして神様ボク達をめぐりあわせたのですか?
どうしてボクという存在をつくったのですか?
どうしてカララという存在を作ったのですか・・・


ボクはあなたをゆるさない・・・・


カララ・・・君はホント・・・麻薬みたいだよ
いるだけで手を出さずにはいられない


もうボクは君の知ってるチロロじゃない
いけないことにきずいてしまった
いけないこ


そんなことを思いながら静かに泣いた


春雨がボクの泣き声と涙を消してゆく


ボクが泣いてたことなんて
春雨しかしらない


切なすぎ?超がつくほどシリアスです

でもわたしハッピーエンド推進派なんですけどね〜

だからこれも近いうちまた続編書くかも・・・。

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