「あっぢ〜・・・・・。」
オイラは一人そうつぶやいて寝返りをうった


ゼリー


夏は暑いものそんなことはわかっているけど
そんなことで納得できるほどの暑さじゃない
第一オイラはそんなキャラじゃない


それにヒマだつまんねえなあ・・・・
ロロはほかの巫女といっしょに数日前からおつかいにいってる
クロノアはガンツとどこかにいってる


ヒマならヒマで昼寝でもしようかと思ってた
しかしこともあろうになんとまあタイミングよくエアコンが壊れた

それでオイラは暑い中意地になって寝ようと思い寝転んでいたのだった
だがとうていこの暑い中寝れるわけなくヒマな時間をもてあましている


「くっそ〜誰か遊べる奴いねえかなぁ・・」


そのときふっと頭に思い浮かんだのは
やたら元気でちょっとむかつくけど何故かにくめないアイツ

しかしそこまで想像してオイラは大きく頭をふった
「な、なんでオイラがアイツのことなんか・・・・・!」


体温があがり顔が真っ赤になっているのがわかる
何故かなんてことはわかっているけど・・・
そう思っていた矢先


「ポプカさんいらっしゃいますか?」
巫女の一人がドアをノックしていた
「おう、いるぜなんのようだ?」
「ポプカさんにお客様がみえているのでおつれしました。」
「きゃくぅ?」
「はい、このおじょ「にゃははは〜おっひさあ〜ポプカ」
巫女がすべて言い終わる前に声を中断するかのごとく高い声が乱入し
さらにドアがあけられた・・・というよりはけとばされたというか・・

当然それは声からの予想通りアイツだった

「・・・・なんでおまえがいるんだよ・・・・。」
「侵害だなあ〜アタシが来ちゃいけないわけえ?」
「・・・・イヤそうじゃねえけどよお・・・・。」
「ならいいじゃんべつに〜」

頭を掻きながらオイラはすこしため息をついた

「まあそれだけじゃないんだけどお〜お友達がみ〜んな忙しくて暇でかわいそうなアンタを救いにきた天使ってとこ〜?」
かなりドキっとしてしまった
「な、なんでしってんだよオマエが!」
オイラの言うことにもろともせず椅子に腰掛けるアイツことタット


「エヘヘ〜ソレは秘密〜。」
「なんだよそれ!むかつく〜」
オイラはそういってちょっとにらんだ
「まあまあそうおこんないでよ〜ちゃ〜んとお土産あるからさあ。」
うりうりといいながらだした手の先には
たしかに紙袋がさげてある


「なんだよソレ?」
「えへへ〜これはねえ♪」
タットは机の前まで来ると中身を出した
中からは色とりどりのものがでてきた

「うわぁ・・・・」
「へへ〜どう?」
「キレイだな〜」

なかからでできたのはたくさんのゼリー
一つ一つが夏の日差しをあびてとてもキレイに
そうまるで宝石のようにかがやいている
「でしょ?でしょ?でもそれだけじゃないんだなあ〜」


そう言うとタットは一緒に持ってきていたスプーンを一つオイラに差し出した
オイラはそれを受け取り色とりどりのたくさんのなかから
自分によくにた黄色のゼリーを手に取った
そしてひとすくいそれを食べた

続く

私の作品はやたらとツンデレ気味(笑)もしやばれてる?(笑)

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