多少は強引にいかないと


夏祭り


「ジャンガちゃーん」
「んだよ・・・うっせえな」
このくそ暑いのにやたら元気に話しかけてくる
んでもってひっついてくる


「やめろ暑苦しい!」
そう言ってはらおうとするが
いとも簡単にかわし頭の上にのる
〜〜〜〜〜〜〜〜

「オイコラあ!!」
そう言って暴れる
しかし


「暴れるとよけいに暑いですよ」
まさにその通り汗だくになってしまった


「いわんこっちゃない」
「テメエ・・・・」


誰のせいだと怒鳴りたいところだが
くやしいことに
口でコイツに勝てないのはわかっている
さっきみたいにあしらわれて
挑発されるだけだ
そう思い踏みとどまった


「で、何の用だよ」
しばし落ち着いてから用件を聞く
「ええ、仕事が入ったんですよ」
そう言ってニタリとする


「へ、やっとかあ・・・キキ」
そう言って笑って爪を舐める
久々の仕事


「もちろん殺しだろうなぁ?」
「とうぜん」
「キキ・・・腕がなるぜぇ」


「ただ今回は潜入捜査もあります」
そう付け加えるジョーカー
「ケッ・・たいしたことねえ」


「では、いつもどおりワタクシが魔法で変身させますね」
「キキたのむぜ」
「では行きましょうか?」
「ああ・・・・」


そう言って出て行くジョーカーの後を
オレはついていく


「骨はありそうか?」
爪の手入れをしながら聞く
「ええ、あいてもかなりの腕前です」
「しかも多人数の部下たちも」


ほうめずらしい
そう思いながら聞く
「なんかの組織か?」
「まあそんなトコです」


くわしいことを言わないのは別に不思議ではない
おそらく依頼人が情報をもらしていないのだ
よくあるというかそれが普通だ
そう思っていると


「まあ、私とジャンガちゃんにかかれば」
「楽勝ってか?」
「ええ・・・」
「キキ・・・違いねえ」
そんな会話をしながら歩く仕事場めざして


しかし

着いたところは


「・・・こいつは何の冗談だ?」
「ハイ・・・?」
ついた先は・・・・


神社じゃねえかああ〜〜〜
しかも祭り中・・・


そうついたトコはなんと神社
しかもドンチャン祭り中


「ええ・・・それが何か?」
キョトンとした様子で返すのに
イラオラは頂点にたっした


「仕事ったじゃねえか」
そう言って捕まえようとすると
それをひらりとかわして言う


「ええ、そうですお仕事ですよ?祭りを楽しむというね」
そう言って指をならす
その瞬間オレの服がかわる
「な・・・」
ぞくに言う浴衣姿


「じゃあ楽しみましょうか?」
なにが楽しむだ人をだましてつれてきやがって
そう怒鳴ってやろうと奴の方を向く


しかし


楽しみというような
子供のような
純粋で
キラキラ
した目で見つめてくるやつに
そんなことはいえなかった


ひっぱられるがままについていく

今日は厄日だと割り切って


ヤツに惚れてるって・・・・悔しいけど・・・
割り切って・・・


続く

ジャンガさんジョーカーにふりまわされてればいいと思う(酷)

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