*suck*

「あぶない!リュカ」
チーム戦で同じチームのネスのその声を聞いて
僕はハッとして振り返る


前の敵との激しい攻防にすっかり気をとられていて
気がつかなかった


ぼくの後ろからは
強力な飛び道具が
僕を射抜こうと
確実に狙いをさだめていた


それは実体のある飛び道具
サイマグネットでは吸収できない

それだけで
僕はパニック状態になってしまい
本来使えるはずの緊急回避
すら頭に浮かばなかった


やられちゃう!!


そう思った瞬間目の前に
ネスが降りてきた


ぼくをかばうように降りてきたネス


このままじゃ
ネスが僕のかわりにやられちゃう


あぶない!!
僕がそう思った矢先


カキーン!!


ネスは持っていたバットでアイテムを打ちかえした
予想だにしない反撃に相手はなすすべなく
場外に吹っ飛ばされた


そのときタイムアップの鐘がなった


結果は僕たちの勝利
さっきの相手のふっとびか
決めてとなり1点差の勝利だった


「やっねネス!」
「うん!」
そう言ってハイタッチした


するとなんだか手がぬれた感覚が
ヌルリとした感覚が
僕を襲った


汗かなとおもって手のひらをみると


それは真紅の血だった


「!!??ど、どうしたのネスこれ…ま、まさか」
「あ、ごめん、手汚れちゃったね」
そういうと僕の手についた手をペロンと舐める


ふわふわしてて
明るくて
暖かい
ネスが舐めてくるのは
さながら子犬のようだった


ぼけっとしていた我をとりもどし
いつになく強引にひったくるように
ネスの手をとる


ネスの手からは血が出ていた
「これ…さっき?」
「うん、ちょっと力みすぎちゃってさ」


飛び道具を打ち返す際に
力みすぎたのと
飛び道具の威力で
ネスは手のひらを切っていた


「平気平気、心配しないでこのくらいさ、」
「舐めれば治るんでしょ?」
言うであろうセリフを先にいわれて
ネスは少々おどろいていた


言われたことと
いつになく積極的な僕に


「ぼくが舐めてあげるね」
「ええ、そんな汚いよ。」


ちょっぴり戸惑うネスにかまわず
僕は手のひらを舐め上げる


切れている範囲は広くて
一度舐めただけでは
舐めきれず
僕は何度も舐め上げた


傷口と血をすべて舐め上げて
僕は顔をあげた


いつもはやられてばっかりだから
今日はちょっぴりがんばった
ちょっぴりどうだ
と思った矢先


「ペロ」
「!!??/////」
いきなり唇をなめられて
僕は真っ赤になる


そして一言


「唇に血、ついてたよ」
ニカッと笑いながらこたえると
「さ、次の戦いに行こう」
そういって駆け出した


暫しぼーっとしていたが
あわてて追うように僕も駆け出した


そうして1つ思う
「やっぱりあなたには敵いません」


ちょっぴりうれしそうな
にやけた面で
そんなことを思いながら


近づきつつある後ろ姿を追った


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リクされて思いついたものです
こんなのでよろしければドウゾもらってやってください!!



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