「送っていこうか?」
夕暮れ時の公園でそう声をかけられ
ふりむく
少し心配そうにこちらを見てくる
そんな彼に顔がゆるむ


*また明日*


「大丈夫」
そういってにっこりと微笑み返す
まだ気にしているかんじの彼に
手をひとつふって


逆をむいて歩き出す


ほんとはおくっていってほしい
2人の時間が増えるから


ほんとは送っていってほしい
一緒にいたいから


ほんとは送っていってほしい
心細いから


だけど
彼にこれ以上迷惑はかけられない


もしおくってもらって
彼が
サトシ達の目にふれたら
そう考えると


怖くて
嫌で
苦しくて


だから
お願いしない


数メートルくらい離れたところで
ニャースが声をかけた


「ピカチュウ」
呼ばれて振り返る


「また、明日」
そう言ってニャースはニコリと微笑んだ
そしておおきく手を振った
晴天のような笑みで


それに答えるように
僕もまた
言う


偽りの笑顔でも
はりつけの仮面でもない
本当の笑顔で答える


「また明日」


僕の大好きな
安心できる
勇気づけられる


言葉


きっと明日も会えるよね
きっと明日も会いたいよね


そのキモチを籠めて


また明日


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すこし短めですね
小説にしては説明不足感がありますね(汗
すいません!!ww




 

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